もも

つぶやき

1番星の裏側

ベッドに寝転がるとICUにいたころの記憶が蘇る

どうしようもない吐き気、死ねると思っていたのに死ねなかった絶望感、涙と鼻水と涎を流しながら吐いて、大音量で等間隔に響く無機質なアラームの音、体から出ている無数の管、全てにおいて私が「負け」であるということを突きつけられて気が狂いそうになった

 

あの時の記憶が時間が脳に張り付いて何度も何度も再現される、気持ち悪い

 

もう頓服を飲んだから大丈夫だよって何度も自分に言いきかせる、深呼吸をする、目を瞑る

 

夢の中では吹雪の日に知らないアパートに入り込んで窓から飛び降りようとしてできなかった私が泣きながら家に帰る負けた人間の夢

 


そんなのばっかり

負けで負けで負けで負け組で

でも苦しまずに死ぬことも苦しんで死ぬことも許されなくて無理やり生命を人生を課されて

なんて不公平なんだ!って泣いても朝はくるし

明日も明後日もその次の日も私は元気だし元気に不幸で嫌になる

 


インスタを開けば大嫌いなあの女の仕事の愚痴

親に名前をちゃん付で呼ばれて父親もいて裕福で、大して勉強してないからカスみたいな大学にしか受からなかったのに学費を払ってもらえて虐待もされずに親に悪口も言われず真っ直ぐに育ってきたくせに不幸の浅瀬で溺れたふりをしていてきもい、きもいむかつくむかつくむかつく